５月２７・２８日、東京・中目黒において「関東対戦オフ」が行われました。今回は参加者が１２人といつもよりも少なく、ブロック数も３に減りましたが、ぱくさんという初参加の方もおり、試合展開も熱いものが多く、大いに盛り上がったオフ会となりました。なお、今回も会場を中目黒に統一し、ランダムマップの選定には「ここいつ２」を利用しました。（ここから敬称略）

　まず第１部。
　第１戦は「クイーンバニー号」。ブロック１はT1Aの交渉手口を崩したうりれろが追い上げ、終盤にもつれる接戦になりました。結果はふふふがゴールできないうちにうりれろが差し切りました。ブロック２はねーぽんがアンカーライン最高額の店をチャンスカードで転がしてゆき目標寸前まで伸びるものの失速。そのチャンスを逃さなかったこばんが１００００Ｇほどの差を大逆転して勝利しました。
　第２戦は「左半球」。ブロック１では序盤から独占エリアがどんどん増えていく殴り合いの展開。その展開を有利に進めたのはフランスを持ったこばん。最後はつかＣがそのフランスに「２ラン」をかましてしまい、こばんの勝利に終わりました。
　第３戦は「アメリカ大陸」。ブロック３はいきなり石神井がロサンゼルス・つかＣがサンフランシスコを独占するという大乱戦。この２エリアの勝負はロサンゼルスに軍配が上がり、ぱくが破産寸前でハワイへ。そこにとどめを刺したT1Aが、いただき総額６００Ｇちょっとで破産させポイントを獲得するというおいしい結果になりました。
　第４戦は「太陽系」。ブロック３では、GFじーが序盤のラッキーチャンスカード４連発でリード。その後もトップを守り、再び終盤でチャンスカードを利用して勝利しました。GFじーはこの試合で動物園を建て、ビーストマスターの面目を保ちました（笑）。

　第１部の結果は、１位３回・２位１回という素晴しい成績を残した前回チャンプのこばんが優勝。２位は２ポイント差でうりれろ、さらに５ポイント離れて山崎と続きました。部門賞は、最大いただきが２８９８Ｇで石神井、最大株儲けは２０４６０ＧでGFじー、最高総資産は２８３６８Ｇでうりれろが獲得しました。石神井は第１部のみの参加ながらも見事に部門賞をゲット。うりれろはふふふとの叩き合いで稼いだ記録、GFじーはそのうりれろに対する相乗りで稼いでいった株儲けで獲得しました。

　続いて第２部。
　第１戦は「ソフィーの洞窟」。今回も登場したこのマップで破産があるかどうかが注目されましたが、今回は破産はありませんでした。しかし破産の布石を打てたところがブロック３。COMキャラのルーチンにつけ込んだつかＣがつららの壁を独占し、最高額の店の一点集中増資を敢行。これによって５ケタの店が誕生しました。土壇場の山崎がこの店に止まりそうになりましたが回避し、破産しませんでした。
　第２戦は「フリーウェイ」。今回は新たな試みとして「逆指名マッチ（上位の人から順に対戦相手を指名して対戦する方式）」を採用しました。この対戦はブロック２が熱い戦いになりました。４人それぞれが勝負エリアを持ち、買い物料の乱舞。最後まで試合の展開が分からない試合になりましたが、うりれろがわずかにかわして優勝しました。
　第３戦は「自由選択」。今回も「リベンジマッチ（下位の人から順に対戦相手を指名して対戦する方式）」を採用しました。また、関西オフでも行なわれている「ブロック別マップ」も行ない、ブロックごとにマップを指名する形を取りました。ブロック１では「日本列島」が行なわれ、しまりんが早々に九州をゲット。そこにつかＣが早々に入り脱落。しまりんは中盤以降、九州に客が来なくなって苦戦しましたが何とか勝利。
　最終戦は今回も「スラリン」。これは第１部・第２部開始直前に「やりたいマップ」を投票してもらい、未プレイのマップの中で一番得票が多かったマップを選定しました。最終戦なので、総合上位４人ずつが対戦することになりました。しかし総合４位のねみーがーなが第３戦で帰らざるを得なくなったため、COMが代理として入りました。COMをチャンピオン決定戦に入れる訳にもいかず、総合５位のGFじーが繰り上げで入りました。総合優勝を狙うしまりんは、こばんを３位以下に落とした上で破産させポイントを獲得することが条件。これを満たすためにゴールせずに粘っていましたが時間切れでやむなくゴール。こばんは２位を確保しました。また、ブロック３ではちょっとした珍事が起きました。第１部でT1Aに破産させられているぱくが今回も苦戦し、高額店舗に止まり破産寸前。全部の店を売った結果の総資産はなんと１Ｇ（！）。しかしギリギリで破産を回避し、ここからどれだけ粘れるか、あるいは誰が破産させるかが注目されましたが、次のターンにT1Aの店に止まり破産。またもT1Aが破産させポイントを獲得しました。

　この第２部の結果は、見事に４連勝したしまりんが優勝。２位は６ポイント差でねみーがーな、１位の回数でT1Aと続きました。部門賞は、最高いただきが５２５５Ｇでしまりん、最高株儲けは１３７７１Ｇで副幹事のねーぽん、最高総資産は４３８０８Ｇ（目標額による修正済み）でしまりんが獲得。しかししまりんは最終戦というかなり特殊な条件で樹立した記録であり、本人も辞退したため「幹事預かり」としました。

　２日間の成績の合計によって争われる総合優勝は、第１部で優勝し、第２部でそのリードを守ったこばんが獲得しました。なんと女帝が連覇するという快挙を成し遂げました。こばんにはトロフィーと次回優先参加権が授与されました。第２部優勝で追い込んだしまりんは届かず２位止まり。第２部２位のねみーがーなが３位に入りました。

　今回の関東オフは全２４試合のうち、破産終了が２試合。比率的には普通ですが、これはぱくが２破産したものです。しかもその２破産の破産させポイントを獲得したのはどちらもT1A。非常に珍しいのではないでしょうか。そのせいで、初戦で初勝利を飾ったぱくはそれ以降が伸びずに最下位。逆にT1Aは第１部の不調を取り返して７位までアップしました。
　また、第４回から総合表彰台を確保してきた山崎が今回は不調で６位に終わるという番狂わせ。やはり実力者のうりれろは４位ながら３位と同ポイントで復活をアピール。また、２部制になって初めてフル参戦した常連のしまりんが２位に入りました。

（おまけのコメント）
　今回の関東オフは熱戦が多く、スケジュールがひっ迫しました。かろうじて試合打ち切りは免れましたが、終了が２１時になってしまい、表彰の時間が取れなくなってしまいました。しかしこの原因は試合時間だけではありません。今回はエキシビジョンマッチとして、同じボードゲームである「カルドセプト」の試合を関東オフ開始前に行ないました。これの終了時刻が１１時１５分と予想以上に時間を喰い、後の予定を圧迫したことは否めません。せっかく「いたスター兼セプター」が多いことですし、次回も行ないたい企画です。次はラウンド数を３０〜３５にするなどして、時間を圧迫しないような対処をしたいと思います。
　また、新企画の採用によってルールの不備が出てしまい、対戦カード決定・試合展開の面で混乱が生じてしまいました。これはルールを詳しく記載する、ルールを改正する、などで対処したいと思います。ルール改正ということでは、ポイントの問題も浮上しました。現在のルールでは１位・４位よりも２位２回の方がポイントは高くなります。これでは２位狙いのアシストが横行する、難しいトップを取ったのに２位２回に抜かれるのはおかしいという訳です。これは勝利至上か、連対重視かという思想も絡んできますので一概には言えないと思います。勝負事はトップを狙うのが当たり前という意見、上位に安定していられることがいいことだという意見。これはどちらも否定できないでしょう。これは非常に難しい問題を含んでいると思いますので、皆さんからも意見を募集したいと思います。

対戦オーダー・対戦マップ

第１部
　第１戦「クイーンバニー号」
　　ブロック１　Ｔ１Ａ・ふふふ・ＧＦじー・うりれろ
　　ブロック２　ねーぽん・石神井・山崎・こばん
　　ブロック３　つかＣ・ぱく・ねみーがーな・しまりん

　第２戦「左半球」
　　ブロック１　しまりん・つかＣ・こばん・ＧＦじー
　　ブロック２　山崎・Ｔ１Ａ・ふふふ・ねみーがーな
　　ブロック３　ぱく・石神井・ねーぽん・うりれろ

　第３戦「アメリカ大陸」
　　ブロック１　こばん・うりれろ・しまりん・山崎
　　ブロック２　ねーぽん・ＧＦじー・ねみーがーな・ふふふ
　　ブロック３　ぱく・つかＣ・石神井・Ｔ１Ａ

　第４戦「太陽系」
　　ブロック１　ふふふ・こばん・しまりん・Ｔ１Ａ
　　ブロック２　ねーぽん・ねみーがーな・うりれろ・つかＣ
　　ブロック３　ぱく・山崎・ＧＦじー・石神井

第２部
　第１戦「ソフィーの洞窟」
　　ブロック１　しまりん・ねーぽん・Ｔ１Ａ・うりれろ
　　ブロック２　ぱく・こばん・ねみーがーな・ふふふ
　　ブロック３　つかＣ・ＧＦじー・COM1（しんじ）・山崎

　第２戦「フリーウェイ」
　　ブロック１　こばん・ふふふ・しまりん・つかＣ
　　ブロック２　ＧＦじー・山崎・うりれろ・ぱく
　　ブロック３　COM1（ロン）・ねみーがーな・Ｔ１Ａ・ねーぽん

　第３戦「自由選択」
　　ブロック１「日本列島」　つかＣ・うりれろ・ねーぽん・しまりん
　　ブロック２「宇宙星雲」　Ｔ１Ａ・山崎・こばん・ふふふ
　　ブロック３「海底都市」　COM1（へいすけ）・ねみーがーな・ぱく・ＧＦじー

　第４戦「スラリン」
　　ブロック１　ＧＦじー・こばん・うりれろ・しまりん
　　ブロック２　つかＣ・ねみーがーな（シェリー）・ふふふ・山崎
　　ブロック３　Ｔ１Ａ・ぱく・ねーぽん・COM1（このみ）

総合成績
（第１部）

順位	名前	ポイント				合計	部門成績
		第１戦 クイーンバニー号	第２戦 左半球	第３戦 アメリカ大陸	第４戦 太陽系		最高総資産	最大いただき	最大株儲け
１	こばん	５	５	５	３	１８	２６１４４（３）	２６９７（２）	１７１０５（３）
２	うりれろ	５	５	１	５	１６	２８３２８（１）	１０８５（１０）	１７７５７（２）
３	山崎	０	５	３	３	１１	２２３６３（６）	１７８４（７）	１２９５７（６）
４	ＧＦじー	１	３	０	５	９	２２９１３（５）	１４２５（９）	２０４６０（１）
５	ねみーがーな	０	１	５	３	９	２０６９２（７）	１８０５（６）	１１３４１（９）
６	石神井	１	３	５	０	９	１８８７３（９）	２８９８（１）	１２５３３（７）
７	ふふふ	３	３	１	１	８	２６６３０（２）	２４０６（３）	１５２２４（５）
８	しまりん	１	１	０	５	７	２３７１５（４）	２２８４（４）	１５２５１（４）
９	つかＣ	３	０	３	１	７	１７８５３（１１）	１６４８（８）	９０９３（１１）
１０	ねーぽん	３	１	３	０	７	１５９０７（１２）	９７４（１１）	９０１６（１２）
１１	ぱく	５	０	−１	１	５	２０３４５（８）	２６０（１２）	１１７７３（８）
１２	Ｔ１Ａ	０	０	１＋２	０	３	１７９７２（１０）	２２４８（５）	１１０７２（１０）

（第２部）

順位	名前	ポイント				合計	部門成績
		第１戦 ソフィーの洞窟	第２戦 フリーウェイ	第３戦 自由選択※１	第４戦 スラリン		最高総資産	最大いただき	最大株儲け
１	しまりん	５	５	５	５	２０	４３８０８（１）	５２５５（１）	１２５９８（２）
２	ねみーがーな※２	５	５	３	１	１４	２６８５１（３）	３５１９（２）	１１９４１（５）
３	Ｔ１Ａ	３	３	１	５＋２	１４	１３３７３（１１）	２０２５（６）	７４４１（１０）
４	こばん	１	３	５	３	１２	２０６０８（１０）	１１１０（１０）	７４９２（９）
５	ＧＦじー	３	０	５	１	９	２２２１２（９）	９６２（１１）	１１３０４（７）
６	ふふふ	０	０	３	５	８	２７３６０（２）	２４０５（５）	１２１２１（４）
７	うりれろ	１	５	１	０	７	２４５３７（５）	１６１３（７）	１０４２０（８）
８	つかＣ	５	１	０	０	６	２４１７６（６）	１２８３（８）	１１３２５（６）
９	ねーぽん	０	０	３	３	６	２５０６７（４）	２４４５（４）	１３７７１（１）
１０	山崎	０	３	０	３	６	２２８４７（７）	１２７７（９）	１２５２２（３）
１１	ぱく	３	１	１	−１	４	２２２３１（８）	２４９４（３）	７１９５（１１）

※１　自由選択の内訳は、ブロック１が日本列島、ブロック２が宇宙星雲、ブロック３が海底都市。
※２　ねみーがーなの第４戦はシェリーが代理。
※３　ポイントの決め方
・各対戦のポイントは、
　　１位：５　　２位：３　３位：１　４位：０　破産：−１　破産させ：さらに＋２
　です。
・「最高総資産」とは、一番大きく稼いだ対戦の総資産です。目標が２５０００Ｇのマップ
　（日本列島・浮遊大陸）では、獲得資産から５０００Ｇを引いたものを対象とします。
・総合順位の決め方は、まず総合ポイントが高い順で判定し、ポイントが同点ならば
　より良い順位が多い方が上位、それも同じなら最高総資産が高い順に判定します。
・部門成績は赤字がトップ、（）内は部門順位です。

（総合）

順位	名前	合計ポイント	第１部ポイント	第２部ポイント	最高総資産
１	こばん	３０	１８（１）	１２（４）	２６１４４
２	しまりん	２７	７（８）	２０（１）	４３８０８
３	ねみーがーな	２３	９（５）	１４（２）	２６８５１
４	うりれろ	２３	１６（２）	７（７）	２８３２８
５	ＧＦじー	１８	９（４）	９（５）	２２９１３
６	山崎	１７	１１（３）	６（１０）	２２８４７
７	Ｔ１Ａ	１７	３（１２）	１４（３）	１７９７２
８	ふふふ	１６	８（７）	８（６）	２７３６０
９	つかＣ	１３	７（９）	６（８）	２４１７６
１０	ねーぽん	１３	７（１０）	６（９）	２５０６７
１１	ぱく	９	５（１１）	４（１１）	２２２３１

※総合順位の決め方
・総合順位は第１部・第２部共に参加した人を対象にしています。
　まず合計ポイントが高い順で判定し、同点だった場合は
　まず各日の総合順位構成で高い方の順位が良い方が上位、
　同じならば低い方で判定し、それも同じならば各日ごとの順位の決め方に準じます。
・第１部・第２部ポイントの（）内はその日の順位です。

各対戦ダイジェスト
　すべての試合はビデオを元に編集しました（文中敬称略）。かなり私の主観が入ったダイジェストになっています(^^;
　当日に本人のコメントが取れたものはそれも参考にしていますが、あくまで私の主観で書いていますので、取らえ方が違う部分も多いでしょう。この点は御容赦下さい。タイトルは．．．　今回は省略しました（爆）。あれを考えるのは意外と大変なんですよ(^^;　その代わりに、ダイジェスト記事の考察の最初に試合のあらすじを書くようにしました。

（第１部）

（第２部）