試合経過
　ファーストダイス。全員がエリアの端の店を買う。ともみが６、４と出してバブルスライムを２軒獲得。Fufufuは初っ端から店が揃う。１、２、１と出してスライムつむり３軒獲得に成功。しかし次に引いたチャンスカード「１８」で１軒失う。惜しい。
　その後は比較的に平和に進む。ともみがメタルスライムを２軒獲得すれば、バジリコもスライムナイトを２軒獲得。Fufufuはチャンス「５９」でワープしたことを利用し、ホイミスライムを２軒持つ。

　さて、山崎は、サラリーとワープの選択に立つ。通常は迷わずサラリーだが、あえてワープ。ハッキリいって無謀に見えたが、その後「ベホイミ温泉」を含む２軒を持つ。「７４」を引いて一度売ったが、すぐに買い戻しに成功。サラリー分の現金を得る。
　その頃Fufufuは、スライムつむりの３軒目を獲得。最初のチャンスカードで売っていなければ独占であった。その後サラリーをもらい、さらにスロットでワープを当てる。スペードに飛び、チャンスカード。なんと「７７」を引く。連続のラッキー。

　そしてバジリコ。右目にワープしてしまう。第１戦も離れ小島で破産しており、嫌な予感。ここまでも何度かワープを嫌って回避してきたが、ついに飛ばされる。これがバジリコの苦しみの元になるとは、思いもしなかったであろう。何とか１軒はブロックするが、次に「ベホイミ温泉」に止まり１９８Ｇを振り込む。

　その頃の山崎は左目にいた。１つだけ残っていたいた空き店を買い、３軒目とする。

　雲行きが怪しくなってきたバジリコは、ともみの強制競売でスライムナイトを３軒獲得。ホイミスライムの店も防衛増資。しかしなかなか脱出できず、「ベホイミ温泉」に３１８Ｇを振り込み店売りに陥る。

　これで現金を獲得した山崎は、８００Ｇで５倍買いのチャンス。かなり悩んだがこれを買う。ホイミスライムを４軒にする。

　先ほど店売りに陥ったバジリコは、防衛増資済みのホイミスライムの店を自主競売。事前に山崎の資産をチェックし、買えないことを知った上での行動である。これでピンチを脱出できれば良かったのだが、信じられない出目を出す。「６」。また「ベホイミ温泉」に止まる。前回よりも高い４３７Ｇを支払う。さらに「６」、「６」と出して都合４連続振り込み。わずか２０ターン前後にして、残り資産が２５９Ｇ、店は１軒。次も止まると破産するという非常事態に追い込まれる。結局バジリコは破産寸前で本州へ帰還。どこまで持つか、誰が「首を取る」かに焦点が集まる。

　現在トップで、この事態を警戒したFufufuは、スライムつむりにサラリー増資。買い物料が１１７５Ｇになる。トップ確保を狙う。そこへともみがサラリーのためにあえて半額の時に飛び込む。山崎・バジリコもサラリーのために危険を冒すが回避。サラリーをもらったバジリコだったが店がなく、資産が４ケタに回復せず。かなりの重体。
　ここまでトップを快走しているFufufuは、ホイミスライムを相乗りした上で防衛増資。その後スライムつむりの残りの店に止まる。８００Ｇで独占だったが、悩んだ末に買わず。そこへともみ。ワープを嫌って銀行方面に来る。そしてFufufuに４ケタを振り込む。Fufufuは１００００Ｇを突破。

　やや差はついているが、現在２位の山崎は、左目にワープ。そして「８３」を引く。これでバジリコが右目にワープしてくる。バジリコは何とか無傷で脱出してサラリーを獲得。これで資産が１５１６Ｇまで回復。
　ルート取りに無茶なところが目立つともみは、また危険を冒してサラリーを取りに行く。次のターンに「１」を出して４ケタの店に止まる。しかし直前にFufufuが休日に入っておりセーフ。サラリーをもらう。
　その後山崎が「４７」を引く。商店が仮設店舗になり、唯一のバジリコの店「アストロン金庫店」が打撃を受ける。メタルキングの株も持っており３００Ｇ前後の打撃。実に資産の２割。痛い。
　そのバジリコは、振り込みばかりで資産が再び３ケタに。今度こそ破産するかと思われたがまだ粘る。しぶとい。

　山崎は、一旦ホイミスライムの株を手放す。その後キングスライムの店を５倍買い。３軒目とし、こちらをメインエリアに考える。これを見たFufufuはすかさず防衛。抜け目がない。
　そのFufufuはスライムナイトの店を５倍買い。３軒目としてメインエリアを作る。ホイミスライムの株を少し残して処分。後の再乗り換えに備える。
　ここでまたバジリコに破産の危機が。サラリーのためにスライムつむりを通る。破産を少しでも避けるために「アストロン金庫店」を自主競売。ついに店がなくなる。しかし１で破産、４で１０５０Ｇのピンチ。ここで出た目は「４」。破産は回避したが、サラリーを全て失ってしまう。

　その後良いチャンスカードが連続して登場。まず山崎が「７０」を引く。先程買い物料を獲得したFufufuはチャンス「１２」を引く。これを含めてスライムナイトに連続増資。少し間をおいて再び連続増資して打ち止め。優勝へ向けて突っ走る。そしてともみはチャンス「０３」を引く。すでに３軒持っていたスライムの残りの店に飛び、５倍買い。これで独占だが、少し時期が遅かったか。

　先程スライムナイトを増資しきったFufufuは再びスライムつむりに乗り換え。増資して資産が２００００Ｇを突破。後はまっすぐ銀行へ戻るのみだが、バジリコの破産とどちらが早いか。山崎も増資するが１００００Ｇ突破にとどまる。
　そのバジリコ。１、４で破産というピンチを７で乗り越える。これで左目にワープする。Fufufuが優勝するまで耐えきれるか。

　何とか破産させポイントを獲得したい山崎は、Fufufuを落とせる可能性があるカードを引く。「６６」。スライムつむりをもらい、次のターンに１０株売りをしようとする。しかしFufufuは１手早く増資。株を処分しダメージを受けずにすむ。
　破産を免れるためにワープしたバジリコだったが、細々と振り込み資産が１８４Ｇまで落ちる。決着は破産か、優勝か。結果はFufufuが先に銀行に辿り着き、優勝。バジリコは辛くも破産を免れた。
 

つかＣの感想・考察
　Fufufuは、最初の３ターンで流れを掴み、序盤で「７７」を引いたのが大きかった。これによってホイミスライムの振り込みによる配当を獲得でき、山崎の収入を相対的に減らせた。山崎が来る前にホイミスライムを２軒押さえたのも、５倍買いを強要することで収入が入り、結果的に大きかった。それを利用して中盤からは順調に稼いでいった。快勝と言えるだろう。
　山崎は、初サラリーを蹴ってまでワープするという、かなりめちゃくちゃとも言える作戦が当たった。破産させるまでには至らなかったのがもったいなかったが。いや、バジリコの資産が１０００Ｇくらいまで落ちた時点で狙っていたのだろうが、増資するチャンスがなかった。最大に増資したとしてもFufufuに配当が入る分、トップに立つかどうかは微妙であったが、これが痛かったと言えそう。
　ともみは、序〜中盤の無理なルート取りがたたって、まとまった振り込みが多くなったのが敗因か。店があまり揃わず、スライムを独占したのが少し遅かったのも伸び悩む原因であった。店が揃わなかったために、最大いただきが小さくなったのも遠因か。
　バジリコは、あそこから良く粘り切ったな、という印象。１０回近くあった破産の危機を全て乗り越え、「対戦オフ２破産」という不名誉な記録を回避。これには関西オフファイナリストとしての執念を感じた。中途半端に資産が１０００Ｇくらい残るよりも、資産がギリギリまで落ちた方が意外と粘れるという話はあるが、序盤であれだけ落ちて粘り切るのはすごいの一言。ただ、あと１ターンあったら間違いなく破産していたと思う。「目標突破後は銀行へ真っ直ぐ帰ること」というルールに救われた形である。ダントツトップならば普通は破産するまで待つだろうから。