試合経過（執筆：しまりんさん）
　いきなりねーぽん１を出して泣く泣く太陽へ。しまりんが税務署を狙うがこちらは店が買えない３を出した挙句にチャンスカード７番を引きアンラッキー加減を見せつける（笑）。そんな二人を尻目にやしきが税務署を、ともみがヘリポートを順調にゲット。

　最初にポイントを挙げたのはやしき。どこでもカードをチャンスカードでもらい、金星を１軒ながら８００Ｇの店を買って、しかもチャンスカード７１番で資金ショートに陥らない。サラリーも１１ターンでどこでもカードを使って早めにもらい、７８株ながら金星に増資を決行。結果として即座にともみから３１９Ｇをもらう。（１４ターン目）
　残りの空き地の特殊建築物は、ともみが動物園を、ねーぽんが宿屋と関所をそれぞれ購入。しまりんが空き地に関して一人出遅れる。

　サラリーはやしきにしばらく遅れてしまりん、ねーぽんの順（１５ターン目）。そこからともみがかなり遅れる。その間しまりんは木星の店価格最高値の店を９９株で２５５Ｇ増資。この時点でやしきに並ぶ。

　そしてともみは店売りの恐怖を越えてサラリーをもらい、余ったダイス目で水星３軒エリアを作るという劇的な終わり方で１周目を全員終了。
　この時点での店の所有状況（２軒以上）と資産は

ねーぽん　２９８９　火星安め２軒（４５０Ｇが空き店）・冥王星２軒（宿屋含む・４００Ｇが空き店）
　　　　　　　　　　等計１０軒
しまりん　３４１２　金星２軒（空き地の露店含む）・木星２軒・海王星２軒（空き地・７００Ｇが
　　　　　　　　　　空き店）等計９軒
　やしき　３４１５　太陽２軒（１８０Ｇが空き店）・天王星２軒（税務署含む）等計５軒
　ともみ　２４２３　水星３軒・土星２軒（動物園含む）等計６軒

　またマークはねーぽんとしまりんが順調に３つ。やしきがルートを乱して２つである。

○２周目（２２ターン目〜３４ターン目）・あった事多すぎるのでこの書式
２２ターン　いきなりやしきが前のターンに引いていたチャンスカード１番を生かして太陽を３軒に
　　　　　　する。これで銀行周りは２エリアとも半独占に。またともみがチャンスカード２４番を引き
　　　　　　火星を売りに出す。これで火星はねーぽん所有の２軒だけ。
２３ターン　しまりんが半独占を持ってない現状に危機感を抱き、同様に半独占を持ってないねーぽんに
　　　　　　交換を持ちかける。出す店はしまりんが冥王星の４００Ｇ、ねーぽんが木星の関所。
　　　　　　条件は空き地をもらうしまりんがかなりいいものの、空き店が冥王星には１軒ある事を
　　　　　　望みに行ったものだったがねーぽんはこれを拒否。またやしきが太陽を１２３株にする。
２４ターン　やしきがチャンスカード６番を引き、ばらばらだったカードがまとまる。
２５ターン　ねーぽん・しまりん・やしきが相次いでサラリー。しかし３人がとった行動はことごとく
　　　　　　違っていた。
　　　　　　ねーぽんはやしきの太陽に９９株相乗り。しまりんは余ったダイス目が海王星の３軒目兼
　　　　　　空き地である事を確認して、コンビニ建設という形で半独占を形成。ここで海王星の株価が
　　　　　　２５Ｇまで上がり、海王星株が４９株しか残らなかったのがこれから伸び悩む遠因に。
　　　　　　そしてやしきは当然のように太陽株を足す。これで１９３株に。
　　　　　　またともみも銀行に止まり水星株を足して１５７株に。巨大なインサイダー合戦模様。
２６ターン　まずはともみが水星に５１０Ｇ増資（ＭＡＸ）。これによりともみがサラリー２周目を
　　　　　　もらってないにもかかわらず微妙な差ながら２位浮上。トップはコンビニインサイダーを
　　　　　　していたしまりんが７００Ｇほどの差で総資産５０００Ｇ弱。もはや逆転してると見ていい
　　　　　　差である。しかし刺客は別のところにいた。

２７ターン　やしきがチャンスカード３３番。これで増資済みの金星（１２００Ｇ）を３６００Ｇで
　　　　　　売却。これでトップは入れ替わりトップの総資産も６０００Ｇ代の後半に。さっきの６番と
　　　　　　いい流れに乗っている。
　　　　　　順番が逆だがねーぽんが冥王星を半独占。これで４人が１エリアずつ半独占を持っている
　　　　　　状態に。
２８ターン　ともみがこの試合初めてヘリポートを使用。マークを取りにいったものの、チャンスカード
　　　　　　９４番を引いてしまい最後のマークが遠くにかすむ。しかし自分の店にワープして
　　　　　　しっかり水星を９６０Ｇ増資（ＭＡＸ）。ここで今回初めてデパートができあがる。
３０ターン　増資できないやしきがまたもや株を足す。合わせて２８５株。
３１ターン　ねーぽんが相乗りの太陽株を足す。合わせて１１１株。やしきの増資がやっと始まる。
　　　　　　安い店からとりあえず２７０Ｇ増資（ＭＡＸ）。しかし株価変動率はこれまで書いてきた
　　　　　　ことでも分かるようにすごい事になっていた。これによって株価は５Ｇ上がってやしきは
　　　　　　＋１４２５Ｇ。

３３ターン　しまりんが先程売られた金星の購入チャンス（半独占）。しかし８００Ｇにわずか６７Ｇ
　　　　　　足りず断念。
　　　　　　ともみがサラリー直前でねーぽん所有の水星の店（防衛増資済み）に対し５倍買いを決行
　　　　　　（７５０Ｇ）。
　　　　　　これにより水星エリアは高級デパートとショッピングセンターが含まれる巨大エリアに。
３４ターン　やしきがねーぽんの半独占エリアにメスを入れる。３軒を形成していた冥王星の宿屋を
　　　　　　５倍買い。乗られている身としては当然なのかもしれない。そしてともみがサラリーを
　　　　　　もらって２周目終了。

　この時の資産と店の占有状況はこちら↓（コメントはしまりんの主観）

トップ　やしき　７３８５Ｇ
　何より３３番が効いている。まだ２５０株以上残しての太陽エリア半独占があるが、頭打ちになりかねないので早めの５倍買いか。しかし何と言おうと独走の気配は止まりそうにない。

２位　ねーぽん　６０９６Ｇ
　水星、冥王星の相次いでの５倍買われと太陽への相乗りでこの順位。しかし決め手が今のところない。いまだに無垢の２軒となっている火星が勝負エリアか？

３位　ともみ　５５５３Ｇ
　水星の５倍買いによって資産は落ちたものの高級デパートは脅威の的。増資余りの頭打ちの心配は無くなったので今ある水星９９株の資産をどう活用するかがカギ。

最下位　しまりん　４９４２Ｇ
　コンビニインサイダーが無理だったかその時から資産が伸びていない。流動資産も不足気味でまずはサラリーもらってから。しかし半独占の海王星では株価が高すぎ、空き店はあるものの勝負はできそうにない。

○３周目以降終盤の勝負どころまで（３５ターン目〜６３ターン目）
　ここから上のコメントからは全く予想がつかない展開となる（笑）。予想屋やめたほうがいいなあ。

　まずはやしきが３軒のうちの２軒目の増資に着手。これによって３０００Ｇ以上儲けている。ねーぽんも乗っかって食いついてはいるのだが、ここで残り１軒の増資を残して１０株売りをされる前に株を売る。この手法はこれからも何度もお目にかかる事に。ともかくこれにより１００００Ｇを突破。

　ともみが休日で９４５Ｇをただで止まったやしきは、ここから守りの戦略を取る。まずは水星に９９株相乗り。これでともみは身動きができない。逆にともみは税務署にはまって、さらにやしきにチャンスカード２９番を引かれ５％ももらわれてしまうという踏んだり蹴ったりの状況。

　次に相乗ったのは海王星。しまりん３軒は全く増資のできない状態に。
　そしてみんなが手詰まりなところで、ゆうゆうとねーぽん所有の太陽を５倍買いして独占を果たす。デパートが出現されては株買いも不自由せざるを得ない。しかしそれでもまだ金が余ってるのはどうしてだろう。

　今度はしまりんが金星を２度目のチャレンジで３軒にすると即座に金星を防衛５倍買い。他人に勝負手は与えないやしき。
　またここでねーぽんが海王星の空き店を買ってしまりんの店を防衛５倍買いして海王星は持ち持ちに。この瞬間しまりんは半独占が消滅する。

　ともみはかなり苦しい。太陽のデパートによってサラリー回避を余儀なくされ水星から銀行に突入を試みるが、サラリーをもらったもののそれより６００Ｇ以上高いデパートにはまって最悪の結果に。資産４０００Ｇを維持するのすら難しいほどなった。

　しまりんは今度は金星のねーぽんの店を５倍買い、さらに次のターンにも５倍買い返しをやしきに行い、これで独占。その間やしきは金星を相乗りでけん制しつつチャンスカード７３番、７５番を相次いで引き、ねーぽん無垢の２軒エリアだった火星を持ち持ちに。しかも次のターン、そのねーぽんの店を５倍買いして火星がやしきの３軒エリアと化す。

　しまりんが増資できない間にやしきは鬼のように金星に対し５倍買いを決行。１軒５倍買いされ半独占になったしまりんは「デパートにはまってくれれば元がとれる」と相乗りされているにもかかわらず８００Ｇの店に増資をかけてやしきからの直取りを狙う。しかし無情にも相乗りで儲けられた資金はあえなく５倍買い用の資金となってしまうという悪循環。ここでまたもや独占まで仕立てた金星はやしきとの持ち持ちになり、しまりんは再び半独占が消える。

　ねーぽんが３周目のサラリー直後チャンスカード１３番を引き、サラリーが資産的にあまり意味無いものに。
　またかなり苦しくなってきたともみが流動資産が５００Ｇを切っているにもかかわらず、ヘリポートから動物園を増資。これによって動物園が４桁の大台に乗る。しかしマークは滅茶苦茶。もう後がなくなりかけている。

　こんなところで戦況報告。（５３ターン終了時）

　　やしき（１３５５３Ｇ）
　ねーぽん（１０９１４Ｇ）
　しまりん（９７９０Ｇ）
　　ともみ（３８０５Ｇ）

　ねーぽんはこの後７７番を引き、ここでやしきとの差は約１２００Ｇ。
　そんな中、しまりんがこれまでお互い合わせて５回も拒否されたねーぽんに変わって、ともみに交換を申し出る。３００Ｇともみ側に有利である事も手伝って交渉成立。しまりんは木星が、ともみは土星がそれぞれ３軒目。
　やしきは火星株を９９株買って逃げをはかる。この辺りでやしきは１５０００Ｇを突破。
　しまりんは木星を１４４株ためたのだが、一人儲けをやっぱりと言おうかやしきは許してくれなかった。この辺でしまりんは１位をあきらめ、やしきを儲けさせながら自分も儲かる増資を開始。

　ともみの動物園がこの時期になって繁盛しだす。ねーぽん、マハラジャから１０００Ｇをもらい、即座に店売りの状況からはとりあえず脱出。流動資産が集まり出す。
　ねーぽんは動物園に続いてしまりんにも７３５Ｇを振り込み。しかし２軒の冥王星を不気味にためて２０３株。
　ここで出てきたマハラジャは、やしきにほぼ勝ちが決定的となる１４７０Ｇを振り込みやしきを１９０００Ｇ台に乗せる。
　しかししまりん必死に抵抗（←まだ２位になっていない）。チャンスカード７４番で空き地のコンビニを売り、何故かやしきが持っていた海王星株を暴落させる。
　やしきもインサイダーができるほどには自分の株を持っていない。決定打がないか？　と思った矢先にともみがやしきに振りこんでこの状況（６３ターン終了時）。

　やしき（１９４２５Ｇ）−−−−−−−ねーぽん（１１７９９Ｇ）−−−−−−ともみ（５２７１Ｇ）
「−」は約１０００Ｇ　　　　　　　　　しまりん（１１６４３Ｇ）

○　クライマックス（６４ターン目〜）
　ねーぽんが動く。２０３株持っていた冥王星エリアの店に対ししまりんに４００Ｇのところを１６００Ｇで購入を提案。しまりんはこれによって得られる２位に対してのリード約２４００Ｇがセイフティリードと読み了承。ここからねーぽん「いかに株を増やすか、いかに増資をするか」に読みが絞られる。

　それに対しやしきは、回避を考えていないねーぽんに対しインサイダーを度外視して趣味（？）増資。ねーぽんの行く先にショッピングセンターが建ち並ぶ。ここでやしきは３３３Ｇ目標金額に足りずに銀行をスルー。１０株売りするための冥王星株を購入。
　ねーぽんはことごとくやしきの店をかわし増資開始。１回の増資で５０００Ｇを越える利益をたたき出す。しかしこの増資によりやしきは２万Ｇを突破。
　この頃ようやくともみが土星の増資が間に合う。ここがしまりんの木星エリアと微妙にエリア形成して終盤かなりの影響力を持つ事に。

　目標金額を突破したやしきはともみにたてつづけに計１９４５Ｇを支払う。それでも２万Ｇを割っていないのはしまりんのフォロー。２位を狙うためにはどんなに相乗りされてても増資をせざるを得ない。
　ここでねーぽんが４周目のサラリーをこの土壇場でもらう。この時ねーぽんから見た資産状況はこちら。
　　やしき　⇔　ねーぽん　⇔　しまりん
　　　（２５００Ｇ）（４０００Ｇ）
　あとワンチャンスで逆転なのだがそれがなかなかめぐってこない。そうこうしてるうちにやしきの１０株売りの１回目。
　次のターン、ねーぽんはともみへ痛恨の９４５Ｇ振り込み、これにより自分でも１０株売りをせざるを得ない状況に。同じターンやしきの１０株売りが入る。ここでやしきは銀行まであと２マスまで近づく。
　そして次のターン。ねーぽんはしまりんに４０２Ｇを振り込んでここで２位と３位が逆転。しまりんはここで得た１７Ｇというリードを銀行で株を１０株以上買うという行為によって守り抜く。
　やしきはしっかり２以上を出して終了。
　試合時間は１時間５０分であった。
 

しまりんの感想
　５倍買いが１０回も飛び交いまくったこの試合。しかし「荒れたのか？」と訊かれるとやしきの独走モードを基本的には止められていない。そんなそつないやしきの逃げが見事に決まった試合であった。

　やしきは何度も書いているが、チャンスカード３３番で流れを得てそのまま他人のマークをしながら勝ってしまった。このオフ会で初めて見たきれいな逃げであった。追い込む展開も見てみたい気がする。また視点が広かった。ねーぽんとしまりんの交換が成立した直後、しまりんが税務署にはまってもしまりんは２位を維持できて自分はゴールできていた事を教えてくれたのはちょっと衝撃でした。
　しまりんは何故この位置にいるのか不思議なくらいである。かなり激しく改築インサイダー、交渉、５倍買いと動き回ったもののあまり実になっていない。早々とダイヤを安全ルートにしたのが振りこみを少なくしたのかもしれない。
　ねーぽんは最後の取り引きに尽きる。あれであとワンチャンスで優勝もあったのだが無念の３位。本人も非常に悔しそうであった。だから早めに交換に応じていれば・・・（むちゃくちゃに自分勝手なコメント）しかしあの増資で利益が５０００Ｇオーバーになるとは・・・予定外でした。素直に計算違いを告白します。
　ともみは運が悪かったとしかいいようがない気がする。しかしよく頑張ったと個人的には思う。圧巻は動物園への流動資産が５００Ｇ切っていたときの増資。これが最終的に資産を５桁にのせた原動力になった。もうちょっと流動資産がたまるのが早ければ分からなかった。
 

つかＣの感想・考察
　やしきは、先手先手を打っていったようである。中盤のチャンス３３がポイントだったことは明白だろうが、それで得た資金の生かし方が非常に上手かった。ともみの展開の悪さにも少し助けられたが、戦略の切り替え時が良かった。相手の攻撃力を抑えれば勝てる、という理論を実践してみせた。
　しまりんは、たびたびの５倍買いにもめげずに辛抱して取り引きを利用してエリアを作っていった。その辛抱が最後に２位を取る原動力になった。今回の「取り引き基本的自由」というルールに助けられた格好でもある。等価交換のみだったらどうなっていたのだろうか。
　ねーぽんは、勝負どころで手を押さえられてしまった上に、最後に勝負弱さが出てしまった。我慢のいたストだったが、最後に根負けした。本当に「あと１手」なのだが、伸びきれない。これが課題だろう。中盤にフリー２軒の火星が伸びなかったことが一番痛かったか。
　ともみは、序盤の振り込みでつまずいたようだ。やはり初サラリー前の３００Ｇの振り込みは大きい。あとはヘリポートが生かし切れていない印象を持った。動物園が生きてきたのが中盤以降であったことも響いたか。生きてきた辺りから資金繰りが良くなりこの資産まで伸びた、ということか。